貧乏学生の強い味方だったナクソスCD。とにかくたくさんの曲を安く聴きたい、という頃に買った"French Violin Sonatas"はドビュッシー、サンサーンス、ラヴェル、プーランクのヴァイオリンソナタ4曲入り。
どの曲も心地よく、通して聴いても約70分があっという間に過ぎる感じですが、何か作業中でも必ず手を止めて聴き入ってしまうのは、トラック7のラヴェルの第2楽章、トラック9のプーランクの第1楽章ですね。
ラヴェルの第2楽章、ブルース…なんですね。ブルースって私は詳しくないのですが、日本の歌謡曲のブルースとは大違いという認識で正解でしょうか。ブルース?と思って聴くと、ブルースが足りないような気がしますが、ラヴェルの書いた曲たちの中にぽとりと入れ込まれたこのブルースの存在感はすごいです。
プーランクの第1楽章、中間部から再現部に入ろうというところ、じわーりと上へ向けたヴァイオリンのメロディーにピアノがキラキラとパウダーを振りかけるような美しさを2回繰り返したと思ったら、転調しながらギザギザと降りてくる辺りが何ともエロティック。
NAXOS 8.550276 |
0 件のコメント:
コメントを投稿