昭和初期に主に作曲家として活躍した橋本國彦。東京音楽学校(現 東京芸術大学)教授として、芥川也寸志、團伊玖磨、矢代秋雄、黛敏郎らを教えました。
交響曲第1番は皇紀2600年を祝う曲として依頼され作曲されたもので、第3楽章は変奏曲形式ですが、そのテーマが伊沢修二作曲「紀元節」だそうです。
作曲の経緯はともかくとして、個人的にハマったのが第2楽章。作曲家自身、琉球風のメロディを使ったと後に記述したそうですが、明るくリズミカルな異国情緒あふれるメロディが楽器を変えて繰り返されるAパート、一転して日本風なリズムと音階のBパート、そして再び琉球風のA'パートの三部構成。AA'パートの盛り上げ方はラヴェルの「ボレロ」風です。リズム感が後の芥川也寸志に似ているような気がします(アレグロ・オスティナートの中間部分のような)。シンコペーションの感じなどが。
とにかく一度聴いたら耳から離れないメロディとリズム。頭に残りすぎて、ときどき別の作業の邪魔をされます。
NAXOS 8.555881J Qunihico HASHIMOTO Symphony No.1 in D Symphonic Suite "Heavenly Maiden and Fisherman" |
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