プロコフィエフのピアノソナタ第6番をヴィクトル・メルジャーノフが弾いているCD。他に収められている曲はトップがムソルグスキーの「展覧会の絵」、プロコフィエフの「年老いた祖母の物語」「3つのオレンジへの恋」
端正かつ弾力的な演奏だというのが第1印象です。6番のソナタが簡単そうに聴こえてしまうすばらしさです。この曲を簡単そうに聞かせるというのは、凄いことです。強い音も、固くなく濁らずはっきりと、それでいてポンポンと弾力的なタッチでぐんぐん進んでいきます。プロコフィエフのこの6番という曲が、最も明瞭に浮かび上がるような演奏、といいますか、曲の難しさに引きずられることなく、自分の個性を押し出すことなく、全てがちょうどいい状態にある演奏だと思います。
SUCD 10-00248 |
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