ニコライ・ルガンスキーの音の絵。Op.39-5に絞った感想です。
ああー、3連打でつっこむタイプだったか、と思いましたが、ごく若い演奏なんですね。1992年録音なので、まだ20歳。今なら、きっと違う弾き方をするだろうなと思います。
ただ3連打でダーっと進みながらも5小節目で一旦走るのをやめたみたいにメロディをかみしめ始めるのが、不思議な雰囲気を醸し出しています。さらに11小節目の次のクールに入るところのメロディの浮き立たせ方が憎い!
中間部も33小節目からの部分は、急に大人になってどっきりみたいな気分にさせられます。
そしてコーダが意外にもしっとり感があって、全体的に、若さで突っ走る部分と、立ち止まって風を聴いているような不思議な雰囲気がいい具合に混ざり合った秀逸な演奏です。
(演奏時間5'09)
FIDELIO 9206 Rachmaninov Etudes-Tableaux Op.33 Op.39 Nikolai Lugansky |
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