リュプザムの演奏でバッハのフランス組曲その2です。こちらのCDは3番から5番までが収められています。
アルマンドで始まり、次がクーラント、3番目がサラバンドであるのは変わりませんが、4番以降はメヌエットだったりエアが入ったり、ガヴォット、アングレーズ、ブーレ、ルールが入り、終曲がジーグであることは変わりません。
個人的にサラバンドがとても好きでして、ドビュッシーのピアノのためにのサラバンドやらミャスコフスキーのピアノソナタ4番の2楽章やら、ボウエンのパルティータやら、サラバンドの楽章は素晴らしいですよ。
「フランス組曲 リュプザムのピアノ その1」で挙げた「オルケゾグラフィ」にはサラバンドの項はありません。サラバンドがフランス宮廷でゆったりとした舞曲として発展したのは17世紀後半からのことで、オルケゾグラフィが書かれた時代には、おそらく南米大陸由来でスペインで踊られていたテンポの速い下品な踊り、の扱いだったようです。インターネット上で拾った話で文献を当たったわけではありませんから確かなことは自分にはわかりませんが。
テンポの速い恥ずかしい踊りが、ゆったりとした宮廷舞踊になっていく、その変換点は何だったのでしょう。真逆であるだけに気になります。
NAXOS 8.550710 |
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