フランソワ・ジョエル・ティオリエの音の絵。Op.39-5に絞った感想です。
出だしからずーっとパワフルな演奏です。何というか、難曲だしパワーを秘めているし、正面からがっぷり四つに組みたくなるような曲なのでしょうね。他にもそういった弾き方をする方が多いので。
でもなんとなく違うと思うんですよね。勿論、解釈の仕方は人それぞれだし、ラフマニノフ自身も各自で感じたように弾いてくれ的なことを言っています。でも、でも、なんですよね。
たとえば中間部の左手やコーダの左手のような、波打つような部分も、ものすごく熱量があってマグマがふつふつとしているような演奏。それはそれで情熱的でいいと思うんですが、でもそれって本当にラフマニノフが思い描いたものなのかなって。
好みの問題なんでしょうね、きっと。情熱爆発派か抑制派か。
音色はまろやかできれいな演奏で、すばらしいです。(演奏時間4'40)
RCA BMG 74321 987232 Rachmaninov Etudes Tableaux Moments musicaux Nocturnes & autres pieces Thiollier |
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