有森博の音の絵。Op.39-5に絞った感想です。
第一印象は「ロシアの空気感がある!」です。灰色の空、冷たい空気、暗い色調の景色が息の長いフレーズに乗って浮かび上がります。低音の3連符は結構な重量感でガガガと鳴っているのですが、うるさくなく、メロディがその上にじわーっと流れてくる感じです。憂鬱なのに情熱も秘めている感がひしひしと伝わってきます。
簡単に聴こえるような弾き方もすばらしいと思います。ロシア人ではない人が弾いたこの曲の中では、非常にラフマニノフらしさが出ていて、私は一番好きです。
(演奏時間4'58)
FOCD3468 Rachmaninov Etudes Tableaux op.33 op.39 etc. Hiroshi Arimori |
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