スティーヴン・プルツマンの音の絵。Op.39-5に絞った感想です。
全体的にメロディが際立った冷たさのある硬質な美しい演奏だと思いました。
テーマの2回目の終わりに一度小さくしぼめてから18小節目からフォルティシモへの持って行き方が特徴的。フォルティシモから中間部最初までの緩やかなdim.のあたりが、ちょっと硬い感じがします。中間部もクリアで美しくメロディが際立ちますが、やはり音が硬い感じ。
テンポプリモも低音のメロディがくっきりと、かなりのパワーで弾いているにもかかわらず、ごちゃごちゃしないし、熱くなりすぎません。クールですね。フォルティシシモからもパワーにあふれていて、音の濁りがなくてすばらしいです。ここもちょっと硬い感じがしますが…。
コーダのメロディが硬質で美しいです。「硬い」と5回言いましたが、硬質な美しさを持つ演奏です。
CDには他にクールな感じのスクリャービンのソナタ3番とリャードフのプレリュードが入っています。
(演奏時間4'39)
BR 113 Rachmaninov Etudes-Tableaux op.39/ Scriabin Sonata No.3/ Liadov prelude op.11-1 Stephen Prutsman |
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