マレーナ・マチェイコヴィチの音の絵。Op.39-5に絞った感想です。
非常にオーソドックスな演奏。特別、冒険的な弾き方もないし、癖の強い解釈もないです。走らずたっぷりとしたテンポで、音もペダルで濁らず、それでいてダイナミックなテンポプリモ。ピアノで弾くのにお手本として最適な演奏かもしれません。コーダでトリルの度に、深くストンとはまる感じなのがちょっと気になりました。
ちょっと憂鬱な、でもそれほど深刻でもないの…と言われているような気がしました。悪い意味じゃないです。ハイロウディノフのページに載せたリヒテルの解釈で言えば、「全部見せる気はないのよ」と言う感じでしょうか。よくまとまった素晴らしい演奏です。
(演奏時間5'03)
AM 1349-2 Rachmaninov Etudes-Tableaux op.33 & op.39 Marlena Maciejkowicz |
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