フレディ・ケンプの音の絵。Op.39-5に絞った感想です。
走っていかない貴重な演奏です。冒頭の雰囲気から違います。前へ前へとどんどん進もうとする演奏をする人が多い中で、各小節ごとに繊細な雰囲気を醸し出して美しい景色を見せてくれます。優しくて繊細な人なのかなと、つい勝手に妄想したくなるような演奏です。本当に。
ガンガン行かないけど全体的に大きなドラマを見せてくれるところはロシア人ピアニストっぽいですが、ロシア的な冷たさはあまりありません。やんわりとした憂鬱が全体に漂っていて、品がよい感じ。個人的にかなり好きな演奏です。
(演奏時間5'05)
BIS-CD-1042 Rachmaninov Etudes-Tableaux op.39 Piano Sonata No.2 Freddy Kempf |
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