曲が大きい。コンクリートの巨大ブロックを次々に積み上げていくようだ。とてつもなく大きな工場のなかで、バーンスタイン工場長の下、形の異なるいくつもの固いブロックが次々と運ばれては積み上げられていく。タッタカター、タッタカターターと。白黒の無声映画で工場シーンを見ているような気分になる。休憩をはさんで、午後も仕事にとりかかる。さあ、ノルマ達成だ。わー。
ウェーバーの主題による交響的変容。どの楽章も印象深いメロディがさらに印象深く加工されていますが、とりわけ第1楽章の導入部分は元々「ジプシー風」で頭に残るメロディを、立方体風にヒンデミットらしく展開しています。第4楽章も同様。もともと「行進曲」ですが抒情的なアナログな曲が、ヒンデミットにかかると周波数を矩形波に直したかのよう。切れ味よく、かっこいいです。
SMK 47 566 LEONARD BERNSTEIN Hindemith:Symphony in E-flat Symphonic Metamorphoses Concert music for strings and brass New York Philharmonic |