ハチャトゥリアンのバレエ音楽。組曲1番、2番、3番に分かれています。アラム・イリイチはアルメニア人で、リズム感やメロディがロシア人とはまた一味違いますね。東の香りがします。
スパルタクスといえば、カーク・ダグラス主演の映画を思い浮かべるのですが、ストーリーはあちこち違うみたいです。どうでもいいことですが、映画は敵役のローレンス・オリヴィエの存在感がすごくて主人公に感情移入できませんでした。やはり名優ですね。
ローマのお話のはずですが、音楽だけ聴いていたら、中東のおとぎ話のような印象を受けます。白眉はスパルタクスとフリーギアのアダージョですよね。甘いメロディがゆらゆらとうねうねと続き、ちょっとテンポとリズム変えたなと思ったら、大波ががーっと押し寄せるようにこれでもかーっと溺れるようなクライマックス。そしてまたゆらりゆらりと、この瞬間だけうっとりと浸るように薄らいでいきます。
NAXOS 8.550801 |
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