パスカル・ジローの音の絵。Op.39-5に絞った感想です。
若い演奏ですね。"Appassionato" そのものです。ときどきこの曲とスクリャービンのエチュードop.8-12との関連性が指摘されているのを見かけるのですが、そうですかね? 情熱的に弾いたら似ているのかもしれませんが、違うと思うのですよ、この曲は。聴き終わったときに、情熱的なイメージが残されたら、若い演奏かなと私は思います。例えばデミジェンコのを聴いてみると、まったく違う曲に聴こえます。実は相当深い深い奥行きと隠された静けさがあるのです、この曲は。
勿論、情熱的にまとめるのもアリだと思います。解釈や好みの違いでしょうから。でも"Appassionato" の指示に気を取られていると、まったく違う世界の演奏(デミジェンコ)に出くわした時の衝撃は大きいです。
(演奏時間4'35)
Dante PSG9435 Rachmaninov Etudes-Tableaux op.33 op.39 Pascal Gillot |
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