ミャスコフスキーのチェロ協奏曲。チェロはマリーナ・タラソヴァ。
この作品の25年前に作られたエルガーのチェロ協奏曲とよく比較されるようです。それもそのはず、エルガーもチェロが歌いあげるような旋律にあふれているし、このミャスコフスキーの作品もそう。エルガーより息が長く、延々と続くような旋律は、私好みです。しつこいくらい歌い続けるミャスコフスキー。コーダも歌が続き、これでもかというくらいに伸ばし伸ばし伸ばし伸ばす。ミャスコフスキーの美点だと思います。茫々たる暗がりの向こうに、仄かな灯りが見えた時の、救われたような気持ちが感じられる最後がミャスコフスキーの醍醐味です。ミャスコフスキー、大好きです。
チェロソナタ第1番はミャスコフスキーの音楽院学生時代に作曲され、1930年頃に改訂されました。ゆったりと沸き起こるようなチェロのレチタチーヴォで始まります。これもまた息が長い。そしてピアノが優しいメロディを奏で始め、チェロと絡み合います。ミャスコフスキーらしい長い旋律が多いですが、まだ素直でストレートな感じです。アタッカの2楽章構成。
チェロソナタ第2番は晩年の作品。3楽章構成。後期のピアノソナタのように、明快でありながら若干の陰りを持つメロディや雰囲気の作品です。
チェロはマリーナ・タラソヴァ。派手さはありませんが、しみじみとかみしめる様な演奏スタイルがミャスコフスキーの音楽に非常に合っていると思いました。他の作曲家の演奏も聴いてみたいです。
OCD 530 |
0 件のコメント:
コメントを投稿