ビザンツ聖歌 受難と復活
ビザンチン聖歌、正教会の典礼の歌です。はじめて聴いた印象は「東方やな」。かなり東に寄った感じです。
演歌でいう所の「こぶし」があって、メロディも曲の雰囲気も「西側世界の聖堂」というより「モスク」? 歌も単音ではなく通奏低音のような伴奏が入っています。
歌詞がギリシャ語とアラビア語と…ん?アラビア?と思いましたが、シリアやレバノンなど一般にイスラム世界と言われる地域にもキリスト教徒は昔からいるのですね。歌っている修道女の方もレバノン人。
さらに東方正教会の典礼を行いながらカソリックでもあるという宗派?があるようで、この東方典礼カソリックが、シリアやレバノン、アルメニア、ポーランドなどに広まっているそうです。このCDの聖歌隊はパリのサン・ジュリアン・ル・ポーヴル教会の聖歌隊なのですが、このパリで最も古い建物のうちの一つだという教会をネットで検索してみると、訪れた方たちが「他の教会と雰囲気が違う」との感想を書かれています。正教会であり、カソリックでもあり、ということなのですね。
ギリシャの古い歌(民謡)や古代ギリシャの音楽を聴くと、似たようなフレーズ、似たような印象を持ちます。ヨーロッパというよりは、中東に近い文化なのですかね。というより古代ギリシャの音楽の影響をイスラム世界が受けたということでしょうか?
HMC 901315 Chant Byzantin Passion et Resurrection |
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