ビレットの音の絵
Op.39-5に絞っての感想です。おおよそ30年ぶりに聴きました。
やっぱり、ひどい! 私には耐えがたい。難曲ですからミスタッチは目をつぶりますが、違う音を弾いているところが何か所もあり、これはおそらく確信的に弾いている。ラフマニノフの和音、暗い色あいで心をぐっとつかむ微妙な和音、これが半音違うだけで台無し。別な印象の音になってしまう。そういう色彩ではないでしょ、ラフマニノフは!
それからテンポプリモの前7小節あたりから左手のオクターブの低音、なぜ弾かないのだ。弾けなかったとしたら、そこは録音しなおしレベルの事故だと思うのですが。
冒頭からガチャガチャと低音がうるさいのも気に入らないです。
この曲は音の絵の顔ともいえる曲だと思うのですが、この演奏とは…もうガッカリ。若くてお金がなかったころに安いナクソスを買ったのですが、それでもお金返してと思った記憶が久々に蘇りました。(演奏時間5'41)
NAXOS 8.550347 Rachmaninov Etudes-Tableaux Op.33 Op.39 Idil Biret |
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