2022年1月16日日曜日

ビレットの音の絵 ラフマニノフ練習曲集

 ビレットの音の絵

Op.39-5に絞っての感想です。おおよそ30年ぶりに聴きました。

やっぱり、ひどい! 私には耐えがたい。難曲ですからミスタッチは目をつぶりますが、違う音を弾いているところが何か所もあり、これはおそらく確信的に弾いている。ラフマニノフの和音、暗い色あいで心をぐっとつかむ微妙な和音、これが半音違うだけで台無し。別な印象の音になってしまう。そういう色彩ではないでしょ、ラフマニノフは!

それからテンポプリモの前7小節あたりから左手のオクターブの低音、なぜ弾かないのだ。弾けなかったとしたら、そこは録音しなおしレベルの事故だと思うのですが。

冒頭からガチャガチャと低音がうるさいのも気に入らないです。

この曲は音の絵の顔ともいえる曲だと思うのですが、この演奏とは…もうガッカリ。若くてお金がなかったころに安いナクソスを買ったのですが、それでもお金返してと思った記憶が久々に蘇りました。(演奏時間5'41)

NAXOS 8.550347
Rachmaninov Etudes-Tableaux Op.33 Op.39  Idil Biret


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